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ガラス・フュージング技法の制作工程

組み合せた複数のガラスを電気炉で焼成して融合させる「ガラス・フュージング(Glass Fusing)技法」の工程を、ここではヴェネチアン・ガラス(Venetian glass)でご紹介します。

イタリア、ムラノ島にあるガラスのメーカー、エフェットレ・モレッティ(Effetre Moretti)社のミルフィオリMillefiori:「千の花」の意味)で、お好みのデザイン(組み合わせ)します。同じデザインで作品を作っても全く同じ焼き上がりの状態になることはありませんので、正に世界に一つだけの作品を作ることができます。

離型紙を敷いたアルミナ板の上にピンセットでミルフィオリをデザインします。

デザインしたミルフィオリの上にカットした透明板なガラスをのせます。

電気炉で焼成します。

750℃まで温度を上げて、ミルフィオリと板ガラスが一体になるまで同じ温度を保持し、時間をかけてゆっくり温度を下げ、作品を完全に冷まします。

焼成後のガラスにパーツを接着して完成です。



STUDIO MIZUで使用しているガラスについて

初めに膨張率(COE)のこと

「膨張率」はガラスが0℃〜300℃の温度にある時に、温度の変化1℃あたりでどれだけ体積が変化するかを表す単位のことで、COE (Coefficient of expansion) の後ろに数字で表されます。
ガラスはほとんどの場合、熱くなると膨張し、冷えると収縮します。もしもその値が違うもの同士を溶かし合わせる(フュージング)するとガラスを冷ました後に割れる確率が出てきてしまうため、膨張率が同じガラスでフュージングをします。
Studio MIZUで使用しているガラスはCOE104のヴェネチアン・ガラス、モレッティと、COE90のアメリカのブランド、ブルズアイです。
膨張率が違うことから、この二つのブランドのガラスを一緒にフュージングすることはありません。

ミルフィオリ(Millefiori)

Studio MIZUで使用しているのは、イタリア、ムラノ島の伝統工芸ガラスとして知られるヴェネチアン・ガラスです。
イタリア語で「千の花」を意味するこのガラスは、器、ペーパーウェイト、香水瓶などイタリア製ガラス製品の装飾パーツとして昔から使われています。
そして、アクセサリーとして使われる場合は主にビーズ(トンボ玉)に溶かし込まれたりしました。

ブルズアイ(Bullseye)

Bulleseyeは、アメリカ製のティファニーランプに使用されていることで知られているブランドです。
沢山の種類がありますが、その中でも「ダイクロ・ガラス(Dichroic Glass)」はガラス板の片面に金属を真空蒸着させたもので、その金属は金、銀、銅、チタンなどが使用されています。
ベースになるガラスの色と蒸着する金属の組み合わせによって、虹色や玉虫色など、さまざまな色彩に輝くのが特徴です。

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